中妻じょうた

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決着つきて思うこと2つ:民主主義と学びについて

本日行われた議会運営委員会におきまして、傍聴者だった井上温子議員が全委員の同意を得て発言し、10/21に行われた議案第64号「東京都板橋区議会傍聴についての規則の一部を改正する規則」に対する討論中の、同規則改正が事務局提案によって行われた旨の発言を取り消すことに同意しました。 本ブログで2度に渡る抗議において最も問題とした点「事実に反する主張」の取り消しが本人の意志によって行われる見通しとなりましたので、これにてとりあえず解決となります。 しかし、その後の井上温子議員のツイートにはがっかりさせられました。 自分の錯誤を「言い方のテクニック」だとしか理解していないようです。 あまつさえ「今後は突っ込まれない討論を目指します」と。。。 これほどの騒動から、たったその程度の理解しか得られていないのか。。。 本当に残念です。 しかも11/7までに修正文面を確定しなければならないため、文脈をきちんと練ることもできず、「事務局提案」やこれに類する単語を機械的に削除するだけとなった模様です。 例えば、「2点目としては、規則改正がであったことです。」というような形になってしまうようです。 前代未聞の議事録です。板橋区議会の一員として恥ずかしいです。 本人がもっと早くに間違いを認めれば、もう少しまともな議事録になるよう事務局と相談もできたはずですが。。。 尾名高勝議員は、もし井上温子議員が取り消しに同意しなければ、11/7の本会議の場で動議を出し、全議員による取り消し可否の評決をとった上で議長命令による議事録からの削除を行うつもりだと、議会運営委員会の席上ではっきり述べました。 それが「最悪の結末」ですが、これは「最悪から2番目の結末」です。 井上温子議員本人にとって、ですよ。 ともあれ、形としては決着がついたことですので、以下はあくまでも一般論として私が思うところを書きます。  

民主主義は「人間は必ず間違いを犯す」という前提から始まる

第二次世界大戦時のイギリスの首相・チャーチルは、民主主義についてあまりにも有名な言葉を残しています。

 『民主主義は最悪の政治形態だ。ただし、これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが。』

民主主義はお世辞にも効率的とは言えません。独裁者がパパパッと決めてしまったほうがそりゃ早いです。 ではなぜ、民主主義でなければならないか。 世の中に「絶対」ということはほとんどありませんが、ごくわずかだけ例外があります。 その中のひとつは、「どんな人間でも、絶対に間違いを犯す」というものです。 ジョン・スチュアート・ミルの「自由論」はぜひお薦めしたい本です。なぜ自由が重要か、これほど明快に説明されている本は他にないと思います。 ミルは「自由論」の中で歴史上の事例を紹介し、どんな偉大な指導者であっても必ず間違いを犯してきたことを示します。そうであるが故に、間違いを指摘するための「表現の自由」が権力によって封じられることは、国家と民衆にとって最悪の結果をもたらすことになると述べています。 アジア初のノーベル経済学賞受賞者であるアマルティア・センは、飢饉の研究の中で、飢饉のほとんどは単なる不作ということからではなく、政治的失敗から起こるということを示しました。 政治的失敗による飢饉の一例が、1958年~1960年に中国で行われた大躍進政策です。 例えば毛沢東は「四害駆除運動」の一環として、スズメを稲を食い荒らす害鳥と決めつけ、すさまじい数のスズメを駆除しました。 その結果逆に害虫が増えてしまい、農産物は大打撃を被りました。 Wikipediaによれば、大躍進政策による餓死者の数は3,635万人と示されています。 このような数々の悲劇を教訓とし、人類は民主主義を選んできたわけです。 我々が生きる自由・平等・民主主義の社会は、何億もの墓標の上に立っているのです。 意見にバイアスがかからないよう「すべての人間は平等である」という前提を最初に敷いて、各々が十分に開示された情報を元に自由に意見を表明し、互いの主張の背景について理解を深めていきながら一致点を探り、一致しない場合には無限の時間をかけるわけにもいかないので「より多数の人間が賛成することのほうをベターとする」という考えに基づいて評決をする。 これが近代社会の基本思想「自由・平等・民主主義」です。 人間は誰でも間違いを犯します。政治という人の生死すら左右する巨大な力を行使するにあたって、間違いのダメージを最小限に抑え、よりよい決断をするためにあるのが民主主義です。 これを理解していれば、当然「自分も間違いを犯す可能性がある」という謙虚な立場に立たざるを得ません。 この理解を前提として議論をするのが、議会の一員であれば当たり前、前提中の大前提だと思います。  

学びとは「まねび」である

もうひとつ、本日思うところを書かせてください。 「学ぶ」とはどういうことか、です。 私の中国武術の師匠である石井敏先生の文章「上達の秘訣」をぜひご覧いただきたいと思います。 これは本当に名文です。私はことあるごとに読み返しています。 天龍武術会,武道 武術 上達の秘訣 「学ぶ」とは「まねぶ」から転じて生まれた言葉です。 先生はまず、自分の言うとおり・やるとおりにやれと生徒に求めます。生徒は、屁理屈をこねる前にまず、先生のやるとおりにやることが必要です。 初心者は、その基本原理がなぜ重要なのかすら、最初は理解していません。 だから最初は真似するしかないのです。 真似をして繰り返し、自分でもう一度繰り返し、繰り返してから今一度師をまねびて再発見する。 学ぶというのは、このような過程をとらざるを得ないのです。 根拠なき「自分」などというものを防衛していては、何の成長もないと私は考えています。 以上、あくまでも一般論として述べておきます^^;  

ブログ筆者プロフィール

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中妻 じょうた 板橋区議会議員

板橋区議会議員「IT区議」中妻じょうたです。 長年ITプロフェッショナルとして働いてきた経験を生かし、より多くの区民の声を区政に反映する仕組みづくり、そして人の可能性を伸ばす教育・子育て、また障がい者福祉など社会弱者の対策に力を入れていきます。 仙台出身。東日本大震災被災地支援や原発問題には積極的に関わっていきます。 趣味は中国武術、マラソン、ゲーム、読書など。

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