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「熱」を伝えたい――10/3の文教児童委員会

板橋区議会平成24年第3回定例会、前半の佳境に入ってきています。
今週は文教児童委員会が開催され、数々の報告事項、議案、請願・陳情について議論を重ねました。
その中から、私が特に重要だと感じたものについてご説明していきます。


報告事項

専決処分の報告について

専決処分とは、本来議会の議決を行わなければならない事柄について、首長が地方自治法の規定に基づき、議会の議決の前に決定・処理することを指します。
板橋区議会では、訴訟・和解・損害賠償額の決定に関する専決処分は、300万円までを区長が専決処分できることと認めています。

今回の文教児童委員会では、以下の事件について専決処分が行われました。

事件の概要:
平成24年2月16日、前野小学校による社会科見学で最高裁判所を訪問した児童が、同裁判所敷地内に設置された石柱のガラスを過って蹴り、同ガラスを破損した。

損害賠償額: 26,670円

損害賠償自体に対して異論はありませんが、この児童に対して適切な指導がされたのか、また家庭にちゃんと連絡が行われたのかという点を確認しました。

教育の場とは訓練の場です。訓練の場ということは「リアルそのもの」ではないということです。
もちろん、子どもたちをいきなり吹きっ晒しの「リアルそのもの」の中に放り出すのは適切ではないでしょう。
しかし、教育の場が 、リアルから遊離した「閉じた世界」になってしまってはいけないと私は思っています。
盗難が疑われるような現金紛失があればちゃんと警察を入れるべきだし、本件の場合は、まあ児童に対して故意か過失かをあまり掘り下げても仕方がないとは思いますが、公共物を壊すということがどういうことかについて、しっかり指導する必要があろうかと思います。

 

教育委員会が行う点検・評価報告書について

板橋区教育委員会は、教育委員会が行う事業について、外部評価も入れつつ自ら点検・評価を行い、報告書をまとめています。

平成23年度 教育委員会が行う点検・評価の結果について | 板橋区

この日は、平成24年度の点検・評価報告書が提示されました。
多数の事業がありますので限られた時間の中では到底質問しきれませんが、今回は主に以下の点について質問しました。

・「協同型学習」について触れられているが、何か新たな取り組みを考えているのか。
→福井大学大学院や中京大学教授の指導に基づき、意欲的な研究をする学校が出てきている。

…民主党23区議団では、上越教育大学・西川純教授の提唱する「学び合い」 に注目しています。生徒同士が教え合い、先生はサポートに徹する授業スタイルです。
特に「国語」はすべての学力の基本であり、例えば算数・数学の問題文がわからない単語だらけだと、算数・数学の理解以前に問題が解けない状態となります。私は現在板橋区教育委員会が力を入れている「フィードバック学習」を高く評価するとともに、国語力の強化に一層力を入れていただくよう要望しました。

・教育におけるICT強化策に不安がある。

…例えば、教員のICT教育研修の内容が「ワープロソフト研修、表計算ソフト研修、プレゼン資料作成研修など」と書かれており、これはオフィス製品の使いこなしでは? と思われるわけです。

もちろんそれが悪いわけではありませんが、ICTの「C」、コミュニケーションまたは通信についての理解を深めることこそが重要なのではないか、ICTを各教科の授業にどう使うかということより先に、ICT自体に対する理解を深める取り組みを、先生も児童・生徒もやらなければならないのではないかという指摘をしました。
例えば、メーリングリストの運営、グループウェアの活用、Facebookグループの主催、また学校で必要なITセキュリティへの理解などを通じて、ICT自体に対する理解を深めて初めて学習へのICT活用が検討できるようになるのではないか と私は考えています。

・柔道の研修について「一部実施・(一部)遅延等」という評価になっているのはなぜか。
→「ほぼ」すべての教員が研修を受けたということ。全員ではなかった。

…危険性が懸念される柔道の授業について、万全の対応を求めました。

 

教育委員会の動きについて

ここでは、8/29および9/26の教育委員会の内容が報告されましたが、私はこのどちらも傍聴していました。
そのため、文教児童委員会と教育委員会の「熱の差」が、大変気になっていたのでした。
詳しくは、「なかつまレポート」10月号おもて面をご覧いただければと思います。

区民の思いは伝わっているか? 教育委員会との「温度差」

ここで予告したとおり、私は教育委員会に対し、文教児童委員会に出席することを求めました。

考えられる出席方法はいくつかあります。
まずは文教児童委員会に傍聴者として参席する方法。これは、教育委員がその気になりさえすれば可能です。
また、理事者として参加する方法。理事者の定義は議会慣行で定められており、変更するためには議会運営委員会への諮問事項としてあげ、承認されることが必要だとのことです。
理想的には、教育委員を文教児童委員として迎え入れ、同じ立場で議論できるのが最もよいと思いますが、これを行うのはハードルが高そうです。

ともあれ、まずは同じ場で報告を聞き、バケツリレーで聞く言葉ではない、文教児童委員の「熱」を教育委員と共有できればと考えています。
それだけでもだいぶ違うのではないかと、私は思うのです。
引き続き、可能性を探っていきます。

 

区立小学校児童の交通事故について

急遽追加された報告事項です。
9/28に高島二小の二年女児が、10/1に志村六小の二年男児が 、立て続けに交通事故で亡くなりました。
この事故を受けて、この日の文教児童委員会の冒頭、委員長の提案により、黙祷が捧げられました。

このような事故から子どもを守るため、何ができるかを文教児童委員会でも真剣に議論がされました。
以下の資料は、それぞれの事故現場を地図上で示したものです。

9/28、10/1の児童死亡事故現場

高島二小児童の事故の場合は、通学路でなかったとはいえ横断歩道を渡ろうとしていたところであり、なぜバイクがこのような見通しのいい道路でブレーキもかけずに突っ込んできたのか、理解し難いところです。
10/9から学童養護員がこの交差点にもつくそうですが、本件については何より信号機をつけるのが一番の対策でしょう。危機管理室や土木部交通安全課などと連携し、信号の設置を警察に対して要望していくとのことです。

志村六小児童の事故の場合、なぜ児童があの中山道という広くて危険な道路を横断しようとしたのかという点が謎です。
これについては、去る6/11に佐藤としのぶ議員が一般質問で取り上げています。

2012.06.11 : 平成24年第2回定例会(第2日) 佐藤としのぶ議員の一般質問と区長答弁(抜粋)

ここ数年でマンションや集合住宅が増え、また長後さくら橋の開放で東坂下から浮間舟渡駅への動線ができ、一昔前と比べて人の流れが変わってきている。多くの人が中山道を、車がいないすきに走って横断してしまっており大変危険。きちんと信号のある横断歩道をつくり、自転車や歩行者はそこを渡るようにして、逆に危険な横断ができないよう中央分離帯をつくり、安全を確保すべき…。

まさにこの指摘どおりでありましょう。

6月に指摘して今時点で信号や中央分離帯を完成させるのはほぼ不可能であり、行政が対応を怠ったとまでは言えませんが、このような痛ましい事故が発生した以上、 可及的速やかに信号と中央分離帯を設置するよう働きかけてほしいと思います。

また大人たちにも、交通ルールの遵守を強くお願いしたいところです。
結局、この子は大人の真似をして中山道を横断したのです。大人のやることを子どもは見ています。子どもの命を守るために、私たちが交通ルールを守らなければならないのです。

 

議案

各種教育関連施設の使用料の見直しについて

今回の第3回定例会では、数々の使用料・手数料値上げに関する議案が提示されました。
大半は値上げとなる見直しです。
板橋区の使用料・手数料は4年に一度、原価の変動などを反映させて見直しをすることとなっていますが、4年前はリーマン・ショックに配慮し、見直しを行いませんでした。
今回は8年ぶりの見直しとなります。文教児童委員会では、児童館、学校設備使用、榛名林間学園、教育科学館、社会教育会館に関する使用料見直しが審議されました。

今定例会を含め、来年度の予算成立までは、現在苦しい状況にある板橋区の財政をどう立て直すかが大きな焦点となってきます。
先の一般質問でも、多くの議員が財政問題を取り上げました。
それに対して、坂本区長はたびたび「50億円の税収不足解消をめざす」と答弁しました。
50億円の穴埋めをどうするか、区議会議員としても真剣に考え、また腹をくくって 区民の皆様にご説明もしていかなければならない状況です。

そうした中における使用料・手数料見直しは、このような全体的背景の中で考えなければなりません。
今回の使用料・手数料見直しによる効果額は、総計で2510万7000円です。
50億という税収不足のうちの、わずか200分の1にすぎません。

この程度のこともお願いしていけないようでは、持続可能な区政経営などと語ることはおこがましいと考えます。
区民の皆様におかれましては、ごくわずかの負担増ですので、何卒ご協力をお願いいたします。

 

請願・陳情

保育料改定に関する陳情

本陳情は要旨として「保育料の値上げは行わないでください」とのみ書かれており、この文の願意が問題になりました。

使用料・手数料見直しの中でも、保育料の見直しは見送られました。
これにより願意は満たされたのか?と事務局が陳情者に確認したところ、そうではない、「未来永劫」上げないでくれという意味だと、そういう答えがあったそうです。
未来永劫網をかけるような陳情を採択することは現実的ではありません。

また他の委員は「民間に委託することで値上げをしないというやり方で採択するという考え方もある」という意見を述べましたが、別の委員が民間委託に反対したり、またその委員が「当面の間」値上げをしないという意味で採択を主張したりと、解釈によって平行線が生まれてしまう状況になってしまいました。

本件は今回は継続審査となりましたが、合わせて、委員長・副委員長から、願意について明確化することを陳情者に求めることを提案され、 そのように認められました。

 

教職員の政治活動の制限強化 & 入学式・卒業式等における国旗掲揚・国歌斉唱の実施徹底の強化を求める意見書提出を求める陳情

2つの陳情が同じ方から提出されました。
この陳情は、北海道の一部で教職員が選挙活動をやっていたり、大阪で国歌斉唱中にあぐらをかいていたりといった事例を挙げて、板橋区から制限などの強化を求める意見書を出してほしいという内容でした。

この方は板橋区民ではなく、同趣旨の陳情を数々の地方議会に提出しているとのことでした。
教育委員会としては、板橋区内では既に十分に指導・対応を行なっており、このような事態は存在せず、そして陳情者も、板橋区にこうしたことがないと知っていて陳情を出しているとのことでした。

私は板橋区議会議員として、板橋を愛する地域の方々のご意見・ご要望を受けて働く者でありたいと思っています。
その私から見れば、この陳情のやり方は、あまり愉快なものではありません。
さらに国旗掲揚・国歌斉唱のほうの陳情では「違反の累犯者は、区立の学校から都立高校、都立付属中・高等学校、都立特別支援学校に異動させること」も求められています。
どういう意味なんでしょうかねぇ、この文章は。
区立の学校よりも都立のほうがちゃんと対応してもらえるとでも言いたいのでしょうか。それとも何か差別意識でもあるのでしょうか。
こういう考え方の持ち主にはあまり与したいと思わないのは、私だけでしょうかねぇ。

同様に考えた委員が多く、この2つの陳情は不採択とすべきものと決定しました。
しかし、自民党がこの2つの陳情について採択を主張し、採択が否決されたために少数意見を留保しました。
自民党が少数意見の留保を行うというのは、珍しいことですね^^;。次の本会議ではどうなるでしょうか?

 

ブログ筆者プロフィール

ブログ筆者プロフィール

中妻 じょうた 板橋区議会議員

板橋区議会議員「IT区議」中妻じょうたです。 長年ITプロフェッショナルとして働いてきた経験を生かし、より多くの区民の声を区政に反映する仕組みづくり、そして人の可能性を伸ばす教育・子育て、また障がい者福祉など社会弱者の対策に力を入れていきます。 仙台出身。東日本大震災被災地支援や原発問題には積極的に関わっていきます。 趣味は中国武術、マラソン、ゲーム、読書など。

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