中妻じょうた

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厳しい財政からのソフトランディングをー平成24年度決算討論

10/30の本会議で、平成24年度板橋区決算が認定されました。
予算審査・決算調査は板橋区議会の二大山場です。1年間の板橋区の取り組み、そしてそれを裏付ける財政、その全体像を踏まえつつ、区政全域にわたって課題を議論します。
私は民主党板橋区議会議員団を代表して、最後の結論とも言える「討論」を行いました。我々が何を評価し、何を問題点としているか。ぜひ興味を持っていただきたいと思います。


シーリングはもう限界…ソフトランディングを

リーマン・ショック以降厳しい状況が続いていた板橋区財政ですが、「経営革新計画」に基づく全庁的な支出削減努力や事業の見直しにより、悪化が続いていた経常収支比率は1.3ポイント改善の89.8%、枯渇が懸念されていた財政調整基金は残高を16億5200万円積み増して104億800万円とし、財政の改善が見られました。

しかしそうした支出削減に際して行われた手法は「シーリング」というものです。
シーリングとは、各所管に一律に削減割合を課し、達成を求めるやり方です。平成24年度では5%のシーリングが課せられたと見られており、次年度平成26年度でも3%のシーリングをかけるのではないかと言われています。

シーリングは、政治的判断を必要としない、ある意味でラクな支出削減手法です。
「この事業は削減するけど、こちらの事業は削減しない」ということをやると、庁内にも事業の対象となる区民にも波風が立ちます。
しかし一律な削減は、一律な地盤沈下を招くだけです。
先日、東商いたばし異業種交流会にお邪魔して区政報告をさせていただいた際、さすが経営者、鋭い感想を聞かせていただきました。

「まんべんなく一律割合で削減なんて、民間企業なら絶対やらない。そんなことをしたら沈没するに決まってる」

「選択と集中」をすべきです。
そして何を選択し、何に集中すべきか。私は板橋区の未来のために、子育て・教育の分野に集中投資すべきだと思っています。

 

保育の待機児童解消とともに、認証保育所保育料助成金を他区なみに

平成25年度当初の保育の待機児童数は前年度よりも75人も増えて417人となり、23区中ワースト4位となってしまいました。
これを受けて、板橋区では第二期保育計画を見直し、東京都の事業「東京スマート保育」を活用して0〜2歳児の定員拡充を重点的に行い、来年度での待機児童数ゼロをめざしています。

ちなみに、今年3月に私が予算総括質問で「0〜2歳児、特に0歳児の定員拡充を」と訴えたときには、「1〜2歳児中心に」と答弁されたのですが、今年度に入って以降、いつのまにか答弁が「0〜2歳児に対応」と変化していますね^^;
弱小会派の若輩の意見も多少は効いたのでしょうか。

ただ、これも先の予算総括質問で取り上げたことですが、板橋区は認証保育所保育料への助成金が児童1人あたり一律1万円と、23区中最低額となっています。ここを他区なみにしないと、いったん認証保育所に入っても引き続き安い認可保育園を希望し続けることになり、認可保育園の後ろに行列ができる状態がいつまでたっても解消しません。

総括質問における答弁では、まず待機児童の解消を優先し、認証保育所保育料助成金は次の課題として取り組みたいとのことでした。期待しています。

 

教育環境の改善、学校クラウドの実現を

学校トイレの老朽化は何とかしてほしいところですね。
そして、去年答弁があった、全教室へのプロジェクター・書画カメラ導入に早く取り組んでほしいものです。
さらに、私がずっと情報公開及び個人情報保護審議会で主張している、「学校クラウド」を導入してUSBメモリのいらない教育環境の実現、これは一刻もはやく取り組むべきです。

一刻も早くUSBメモリのない学校を!―情報公開及び個人情報保護審議会 — 中妻じょうたブログ | 板橋区議会議員

 

新あいキッズは拙速な移行を避け、要支援児への重点対応を

各所で議論になっている、学校を利用した放課後子ども事業「あいキッズ」の新制度ですが、混乱の発生要因には「説明のまずさ」があるのではないかと思われました。決算総括質問中でも、まだ固まってない部分が随所にあるのではないかと感じられました。

現在、児童館のあり方を検討している中で、小学生の放課後の居場所としての機能が大幅に縮小されようとしています。児童館を利用していた児童があいキッズに移行するとなれば、利用者が大幅に増加します。こうした事情が保護者にも現場にも伝わらない中で環境が急激に変わるとなると、また混乱が生じることが予想されます。

区長肝いりのあいキッズなのですから、全児童館・全あいキッズ実施校に区長自ら赴いて保護者に直接説明するくらいの本気度が必要です。今後の施策についてはしっかりとしたコミュニケーション計画を策定し、区長自らそれにコミットして合意形成を図るように求めました。

そして、現在の混乱した状況を鑑みて、新あいキッズ制度は平成26年にあいキッズが導入される10校に対して先行導入することとし、既にあいキッズを実施している学校については拙速な新制度への切り替えを行わず、先行10校の状況や児童館のあり方の変更に伴う影響を見つつ、設備や制度の課題を解消しながら展開していくべきではないかと訴えました。

また、特に要支援児への対応を十分に行うよう求めました。新あいキッズを、希望するすべての障がい児が利用できるようにすることなどを求めました。

 

「板橋モデル」と呼べる、大人のための発達障がい事業を

発達障がい対策として、子ども発達支援センターの機能強化と、大人のための発達障がい事業の開始を求めました。
8月に視察した世田谷の「UNI」などが背景になっています。やればできるはず!

板橋モデルの構築を!―大人の発達障がいを考える会 — 中妻じょうたブログ | 板橋区議会議員

 

政策的意義を終えた区立住宅、投入財源の圧縮を

子育て・教育に集中投資する反面、ムダを省いて財源を確保しなければなりません。
都市建設分科会で取り上げた区立住宅の問題を再度強調しました。

区立住宅、コミュニティバス…困難な決断を―決算審査・都市建設分科会 — 中妻じょうたブログ | 板橋区議会議員

ただ、区立住宅事業開始にあたっては、どうも区のほうからオーナーに頼んでファミリー世帯向けの集合住宅を建ててもらったという事情もあるらしく、いったんトーンを落として、オーナーとの賃借料交渉や空き室の解消といった主張にとどめました。

 

毎年2500万枚前後購入、紙削減に本腰を

これも3月の予算総括質問で取り上げたことですが、板橋区は毎年2500万枚前後の紙を購入しています。
環境都市・エコポリス板橋としては恥ずかしい状況です。

紙のムダは資源と財源のムダであると同時に、膨大な紙を置く不動産のムダでもあり、紙に書かれている情報を探す人的リソースのムダでもあります。区のデータのデジタル化を進め、必要に応じて紙に出力する業務スタイルへの、一刻も早い転換を求めました。

 

国民健康保険の都道府県移管に際しては値上げ回避を

一般会計決算の他に、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計、後期高齢者医療事業特別会計の3特別会計についても、毎年審査を行なっています。
そこについても討論をしましたが、特に今回は、国保の都道府県移管を取り上げました。

政府の社会保障制度改革国民会議が8月5日に決定した最終報告書に、国民健康保険が平成29年度末までに都道府県に移管されることが盛り込まれました。
国民健康保険は大半の市区町村にとって重い負担です。国保特別会計の中だけでは支出をまかないきれず、毎年一般会計から繰出金という形で補填しています。

それを都道府県に移管するという方針が示されたわけで、全国の区市町村にとっては本当に助かる話です。
しかしその反面、都道府県移管によって国保保険料がさらに値上げになるという試算もあります。国保保険料の負担は多くの被保険者にとって限界に近づいており、都道府県移管に際しては保険料負担増を回避すべく対策を取ることを東京都に求めるよう要望しました。

 

以上、ざっと平成24年度決算討論を概観しましたが、難しい言葉や、板橋区民以外ではわからない言葉などもあったかもしれません。
ぜひコメントや、Facebookページ・Twitterなどでご意見をお寄せください!

ブログ筆者プロフィール

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中妻 じょうた 板橋区議会議員

板橋区議会議員「IT区議」中妻じょうたです。 長年ITプロフェッショナルとして働いてきた経験を生かし、より多くの区民の声を区政に反映する仕組みづくり、そして人の可能性を伸ばす教育・子育て、また障がい者福祉など社会弱者の対策に力を入れていきます。 仙台出身。東日本大震災被災地支援や原発問題には積極的に関わっていきます。 趣味は中国武術、マラソン、ゲーム、読書など。

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