中妻じょうた

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「放課後の壁」は必要か?―新あいキッズをめぐる議論(1)

11/12に書きましたブログ記事「まず現場に行って、子どもたちの笑顔を見よう!―あいキッズ視察」について、ブログコメント、Facebookページ、Twitterを通じて、14人の方からご意見をいただきました。誠にありがとうございます!m(_ _)m

いただいたご意見は、区教委の学校地域連携担当課のほうにも送らせていただきました。丁寧に検討していただけるものと期待しています。



地域課題の解決にあたっては、何しろ関係者がみんな、すぐに顔の見える場所にいるわけですから、それぞれの主張に対して互いに理解を深めながら、信頼関係を損なわないよう注意深く進める必要があると私は考えています。

“政治活動のための政治活動”になってしまわないよう、くれぐれも注意しなければなりません。
そういうことをしたら、ガラガラとシャッターを閉められるだけの結果に終わります。
あらゆる立場の関係者の意見を丁寧にひもといて、子どもと保護者のニーズに沿ったサービスを着実に実現していくという進め方でなければ、子どもと保護者に何ももたらしません。

 

まずおことわり: 「要支援児はまったく別」

まず、話を混乱させないために、「要支援児の対応はまったく別」だということを最初に申し上げておきます。
要支援児は、まさに常時支援が必要な児童です。障がいがあるが故にあいキッズに入れないなどということはあってはなりません。当然加配が必要ですし、大きな音が気になる障がい児のために、しっかりしたスペースの確保などの対応も必要です。また職員についても、各種障がいについての理解やノウハウの共有が求められます。あいキッズの他の子どもたちにも、要支援児に対する理解を深めてもらう必要があるでしょう。
新あいキッズが経費削減ありきではないというなら、要支援児対策は特に手厚くしてほしいと、今後とも議会で訴えていきます。

 

最初の論点: 「壁」は必要か?

様々なご意見をいただきました。個別の課題もいろいろあります。関係者との丁寧なコミュニケーションで、ひとつずつクリアしていかなければならないでしょう。
本記事では最も基本的な議論に絞ります。それが、「壁」は必要なのか、そうでないのかという議論です。

いただいたご意見は、ここでまさしく2つに割れます。
  • 全否定派 =「そもそも壁が必要だ」
  • コンセプト容認派 =「壁をなくすということはわかるが、注文はいろいろある」
「壁」とは、そもそもなんでしょうか?
大元をたどれば、それは「文部科学省」と「厚生労働省」の間にある「壁」に行き着きます。

文部科学省と厚生労働省は、学校・地域・家庭の連携を進めるプロジェクトを共同で推進しています。

学校と地域でつくる学びの未来

子どもの未来のためには、この2省が協力しなければならないのは当然のことで、それは2省もよくわかっているのでしょう。
しかし、このトップページに既に「壁」が見て取れます。

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子どもの放課後を対象とした事業を文部科学省と厚生労働省がそれぞれやっており、同じ枠の中に入っていますが、真ん中に点線が入っています。
この構図、まさしく、従来型あいキッズそのままではありませんか?

文部科学省「放課後子ども教室」と、厚生労働省「放課後児童健全育成事業」。
前者が、いわゆるあいキッズの「一般登録」であり、後者があいキッズの「学童登録」にあたります。

異なるのは「対象」と「目的」です。
「放課後子ども教室」はすべての小学生児童を対象にし、放課後に子どもが安心して遊びや学びに取り組める場を提供するのが目的です。
「放課後児童健全育成事業」は、児童福祉法に基づき、「小学校に就学しているおおむね十歳未満の児童であつて、その保護者が労働等により昼間家庭にいないものに、政令で定める基準に従い、授業の終了後に児童厚生施設等の施設を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る事業」であるとされています。

「放課後児童健全育成事業」は「保護者が労働等により昼間家庭にいない児童」が対象であり、保護者の就労支援の側面があるわけです。
逆に言えば、大きな違いというのはそれくらいなのではないか?とも思われるわけで、「子どもが安心・安全に遊ぶ・学ぶ場があって、それによって保護者の就労支援にもなる」という形が実現できれば、何も、親が働いているかどうかで放課後の子どものコミュニティを分断しなくていいではないか、むしろそのような分断は子どもの健全な成長にとって弊害になる可能性もあるのではないか、と私は考えるのです。

ここで「壁」を取っ払うことが重要だという、先のブログ記事に書いた結論にたどり着くわけです。
年齢が上がるほどに、子どもにとっては、自分と大人の関係よりも、同年代の友達との関係が重要になってきます。
「壁」で子どもを分断するよりも、子どもの立場に立って、子ども同士のコミュニティを大事にするという視点を持つことが重要ではないでしょうか。

保護者の不安は、どうやって子どもの安全・安心を確保するか、ということになってくると思いますが、新あいキッズでも児童35人につき職員2人を配置するという基準で進めるとのことです。
厚労省による「放課後児童クラブの基準に関する専門委員会」でも、1クラス児童40名につき職員2人という基準で議論されていますので、それよりも手厚い基準で新あいキッズは実施されるということです。

次回は、東京新聞11/9朝刊の記事でも指摘された、この「国」(=厚生労働省)の基準について論じる予定です。

引き続き、ご意見募集しています!
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ブログ筆者プロフィール

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中妻 じょうた 板橋区議会議員

板橋区議会議員「IT区議」中妻じょうたです。 長年ITプロフェッショナルとして働いてきた経験を生かし、より多くの区民の声を区政に反映する仕組みづくり、そして人の可能性を伸ばす教育・子育て、また障がい者福祉など社会弱者の対策に力を入れていきます。 仙台出身。東日本大震災被災地支援や原発問題には積極的に関わっていきます。 趣味は中国武術、マラソン、ゲーム、読書など。

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