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「陳腐さ」をこそ警戒せよ―「ハンナ・アーレント」を観て(3)

ハンナ・アーレントの著作「イェルサレムのアイヒマン」のサブタイトルは「悪の陳腐さについての報告」です。
「深みがあるのは善だけである。悪には陳腐さしかない」。映画の中のアーレントの台詞です。
この言葉…。現在の政治状況に、グサリと刺さっていないでしょうか?



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改めて、この特定秘密保護法案をめぐる国会運営を見つめなおして、いまさらと言われてしまうと返す言葉がないですが、最もひっかかった点は…

 

なぜ、森まさこ大臣が担当大臣なのか?

これです。

森まさこ大臣は、少子化対策・消費者及び食品安全・男女共同参画担当の内閣特命大臣です。
どうひいき目に見ても、特定秘密保護法案との関連性は見いだせません。
普通に考えれば、小野寺五典防衛大臣が担当するのが至極まっとうでしょう。岸田文雄外務大臣という考え方もあるかもしれません。

森まさこ大臣の答弁が二転三転して、野党に厳しく追及されているのも周知の事実です。
どう考えても、森まさこ大臣が特定秘密保護法案担当大臣になるのは、適材適所とは言えないでしょう。

なぜ、安倍首相はこんな人事を行なったのでしょうか?

特定秘密保護法案など大して重要な法案じゃないから、誰がやっても同じだと考えたのか。
それとも、もっと悪いことに…
「荒れることがわかっているから、人柱にした」のでしょうか?

もしこうであるなら、最悪の人事です。
担当大臣を森まさこ大臣に決めたその瞬間から、法案についての議論を深める気などさらさらなく、最低限の手続きだけ踏んで最速で可決・成立まで持っていくつもりだったということになります。
それを一番わかっているのは、おそらく森まさこ大臣本人でしょう。この想定が正しいとすれば、森まさこ大臣自身の能力とは何の関係もなくこんな仕事を任されたということを、森まさこ大臣自身が誰よりも痛感するでしょう。
森まさこ大臣は安倍首相に「アイヒマンになれ」と言われたに等しいのではないでしょうか。

「思考停止」だということです。
安倍内閣の進める法案審議手順も、森まさこ大臣に求められていることも。
ハンナ・アーレントが厳しく指摘した「陳腐さ」がここにあります。

 

「すべての人々が」考えぬくことが必要

そして、陳腐さは与党にしかないものなのだろうか、ということについても、当然振り返らなければならないところです。

この特定秘密保護法案をこんなやり方で成立させてしまうのは必ず将来に禍根を残す、使える手は使って与党に再考を促すべきだ、と私も考えています。
ただ、それらひとつひとつのやり方が、すべての国民のために最もよいことは何かを考えぬくというところから離れて、「思考停止に陥って」行われているのであれば、広範な国民の心には届かないでしょう。

求める成果を出すためには、考えぬかなければなりません。

端っこを歩くことは簡単です。どんどんそっちに向かって歩けばいいのだから。
真ん中を歩くことが最も難しいのです。「今、真ん中にいるのかどうか」を絶えず考え続けなければならないからです。

私は、国民・区民のために最もよいことは何かを考えぬく「中道(ニュートラルルート)」をめざします。

もうちょっとだけ続くんじゃ。

ブログ筆者プロフィール

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中妻 じょうた 板橋区議会議員

板橋区議会議員「IT区議」中妻じょうたです。 長年ITプロフェッショナルとして働いてきた経験を生かし、より多くの区民の声を区政に反映する仕組みづくり、そして人の可能性を伸ばす教育・子育て、また障がい者福祉など社会弱者の対策に力を入れていきます。 仙台出身。東日本大震災被災地支援や原発問題には積極的に関わっていきます。 趣味は中国武術、マラソン、ゲーム、読書など。

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