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ここからが勝負、ひとつずつの課題を見据えて―新あいキッズ条例可決(2)

すべての小学生児童に放課後の居場所を提供する「新あいキッズ」。
条例は可決しましたが、前回も書いたとおり、条例可決は新あいキッズを実施することを可能としたにすぎません。
ひとつひとつの課題に取り組んでいくのはこれからです。



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復習ですが、従来型あいキッズでは、児童預かりの位置づけである「学童登録」と、どの児童でも無料で17:00まで利用できる「一般登録」があります。
新あいキッズではこの区分をなくし、どの学校・どの児童も同一の仕組みの中で、無料で17:00までの「レギュラータイム(仮名)」と、有料で最長19:00までの延長である「オプションタイム(仮名)」によって児童預かりも行おうというものです。

これまでの議会での議論で、様々な課題が提示されました。
新あいキッズにならなくても存在した課題もありますし、あいキッズだけで閉じない課題もあります。新あいキッズ条例に反対すれば解決するなどという単純な話ではありません。
すべての子どもに対して分け隔てなく、ひとつひとつの課題の解決にあたっていかなければなりません。

 

積み残しの課題を、ひとつずつ

それでは、現在私が認識している課題を列挙していきます。
もちろん、これですべてではない可能性も十分あります。そうしたところはぜひともご意見をいただきたいところです。

1. 経費節減によるサービスレベル低下の懸念

新あいキッズを全校で実施した場合、全校が従来型である場合に比べて約1億円の経費節減になるとされています。
一般登録と学童登録で重複している事務作業を効率化することでそこにかかる人員を削減できる、子どもを見る部分の削減は行わない、というのが教育委員会の答弁ですが、「結局人を減らすんじゃないか」と言われれば、その通りですとしか言えません。

それで本当にサービス低下につながらないのか?
「やってみないとわからない」という説明では保護者は納得しないでしょう。
特に来年度は、新あいキッズ検証の意味でも、各校を統括する「エリアマネージャー」を増員するか、エリアマネージャーの上位に当たる教育委員会職員を増員し極力随行するなど、チェックの「目」を増やすべきではないでしょうか。
もちろん、保護者に実際に新あいキッズの現場を見ていただいて、ご意見をいただく場を積極的に作っていく必要もあるでしょう。

2. 子どもたちに目は行き届くのか

上記1と関連しますが、子どもたちにちゃんと目が行き届くかどうかが、保護者の一番の心配のひとつではないかと思います。
ただ、すべての児童が対象であるという観点から見た場合、従来型あいキッズの一般登録でも同じ問題はあったわけです。
一般登録の子は勝手にどっか行ってしまってもほっといていい…という話は決してないと、私は思っていますが、いかがでしょうか。

この課題は、職員を1人減らすか増やすかとか、児童40人ごとに職員2人なのか35人ごとに2人なのかというレベルの話で根本解決するものではないと私は考えています。
マンパワーではなく、システムで解決する発想が必要です。

私は腹案を持っています。
が、このへんはもう少し様子を探りながらやってみたいと思います。

3. 事業者ごとのサービスレベルの差

舟渡小あいキッズで起こったような、選定した事業者によって問題が生ずるということを回避すべく、最大限の努力をしなければならないと思います。
マニュアルの整備や、事業者横断型でのノウハウ交換の機会などを設けていかなければならないでしょう。

4. クールダウン・スペースは確保されるか

すべての児童がどのあいキッズスペースでも使えるようになりますので、ちょっと静かな場所で落ち着きたい子のために、クールダウン・スペースをちゃんと設ける必要があると思います。
要支援児の中には大きな音が苦手な子もいますから、カーテンで仕切ればいいというものではないでしょう。

こここそ、せっかく教育委員会に一元化された新あいキッズなのですから、放課後の校舎をフルに使い、今まで使えなかった教室、多目的室、ランチルームなどを使って、しっかりクールダウン・スペースを確保すべきです。

5. 児童館のあり方見直しによって、大規模校では子どもがあふれかえるのではないか

子ども家庭部では児童館のあり方見直しを検討しており、少子高齢化によって子どもが減るのに合わせて、小学生中心の利用から乳幼児の子育て支援を中心としていきたいとしています。
しかし、この移行がどういうレベルで行われるのかがまだ不透明です。
小学生が自然に来なくなってから見直すならまだわかりますが、来年4月からいきなり小学生が門前払いになってしまったら、これは冗談ではありません。

自分の意志で児童館に来た小学生は、当然受け入れるべきです。
そうすることが、大規模校で子どもがあふれることに対する予防線にもなります。
この点は断固主張していきたいと思います。

それを抜きにしても、大規模になってしまって、どうあれ物理的にスペースがきつくなっている学校があるのも事実です。
こうした場合には、施設の増築も視野に入れて行なっていくと教育委員会は述べていますが、具体的な計画としてどう考えているか、着手の基準はどう考えているか、等々、しっかり確認していきます。

6. 土曜日の子どもの居場所をどうするか

今日の社会のあり方・働き方を鑑みれば、保護者が土日は必ず休めるという前提に立つのは少々甘いでしょう。
私としては、少なくとも土曜日は、行政で子どもの居場所の整備ができないかと思っています。

土曜日は従来、児童館の「子育ちサポート」があったのですが、これは廃止の方向であるという子ども家庭部の答弁がありました。
教育長は「児童の土曜日の過ごし方は過渡期にある」と答弁しており、不透明さが残っています。
おそらく現在、教育委員会と子ども家庭部の間で調整中だと理解してますが、その結果土曜日が宙に浮くようなことがないよう、しっかりチェックしたいと思います。
またこの点は議会や会派の中でも考え方が分かれるところですので、小学生にとっての土曜日とはどうあるべきか、もっと話し合う必要もあるでしょう。

7. おやつは17時でいいのか

この点は意外にもあまり問題視する議員はいませんでしたが、保護者の間には疑問の声も残っています。
なぜおやつを17:00にするのかと言えば、無料でおやつがない「レギュラータイム」の子が、有料でおやつがある「オプションタイム」の子におやつが配られるのを見て不公平感を感じるのを避けるため、というのが教育委員会の説明です。

理解はできますが、ここはもっと工夫が可能だと思います。
そもそも、レギュラータイムだろうがオプションタイムだろうが、別途おやつオプションを契約して費用を払えば、おやつを出していいじゃないかと。
そして、契約している家庭の子には「おやつ券」を持たせて、おやつ券を出したらいつでもおやつがもらえる…とすれば、子どもの目から見てもわかりやすいのではないでしょうか。

8. オプションタイムのスポット利用

緊急の用事などができて急遽子どもを預かってもらいたいときに、契約をしていなくてもスポットでオプションタイムの利用ができる仕組みは必要だと、私も考えています。

子育てには「冗長化」が必要だ、などというITチックな表現も見かけました。
いつも面倒を見てくれる場所・人にも何か緊急事態が起こるということはあり得るわけで、そのために子どもの面倒を見てくれる場所・人を複数確保しておくべきだ、という主張です。なるほどと思います。
値段的には高くなってもいいから、スポット利用ができれば、保護者はだいぶ安心なのではないかと思います。

9. 要支援児対応

特別な配慮が必要な「要支援児」の対応がきちんとなされるかもしっかりチェックしていきます。
教育委員会が配布している「新あいキッズのご案内」には、このように書かれています。

【特別な配慮が必要なお子さんについて】

あいキッズの参加については、個別の対応ができませんので、特別な配慮を必要とする場合は、放課後の時間を安全に過ごすため、原則、付き添いをお願いします。
ただし、保護者が就労等により放課後に家庭にいない特別支援学級の児童・特別支援学校の児童は、受入枠の範囲内で受け入れます(就労要件が必要です)。

就労要件があれば保護者の付き添いがなくても受け入れられることになっていますので、まあまあ妥当ではありますが、懸念されるのは「ボーダーの子」です。
特別支援学級に入るほどではないが配慮が必要なボーダーの子をどうするか。これは障がい児支援全体の話にもなってくるところではありますが、保護者の意見や現場の判断で加配を認める余地はぜひつけてほしいと思っています。

 

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これら以外にも、様々なご不安やご懸念があろうかと思います。
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ブログ筆者プロフィール

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中妻 じょうた 板橋区議会議員

板橋区議会議員「IT区議」中妻じょうたです。 長年ITプロフェッショナルとして働いてきた経験を生かし、より多くの区民の声を区政に反映する仕組みづくり、そして人の可能性を伸ばす教育・子育て、また障がい者福祉など社会弱者の対策に力を入れていきます。 仙台出身。東日本大震災被災地支援や原発問題には積極的に関わっていきます。 趣味は中国武術、マラソン、ゲーム、読書など。

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