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「その復興事業、誰が決めたのや?」―三反走仮設住宅レポート・2014年1月

昨日は、月に1度、私が石巻市・三反走仮設住宅で開催している太極拳教室の日でした。
今回はそれに加え、大川地区復興協議会の事務局の方と話したり、「サポサポプロジェクト」のワークショップと合流したりと、大変充実した1日でしたが、その中で聞いた話は、被災地復興・地域主権の道のりの険しさを改めて痛感するものでした。


大川小学校再建、決断して早期着手すべき

今回伺ったのは主に3箇所。入釜谷地区、大川地区復興協議会事務局の濱畑幹夫さん、そして三反走仮設住宅ですが、そのいずれでも、「大川小学校を再建するべきだ」というお話を聞きました。

被災した大川小学校をどうするかはまだ結論が出ていませんが、高台に新しい大川小学校をつくろうという方向で地元はまず一致していると見ていいと思います。

しかし、石巻市教育委員会は、一部に反対する保護者がいるとして、まだGOサインを出していないとのことです。
保護者が反対する理由は、「子どもの数が大幅に減ってしまったので、複式学級になってしまうと子どもの教育環境としてよくない」だそうです。

仮にそういう意見の保護者がいたとして、それはごくごく一部ではないでしょうか。
大川地区の子どもは今、送迎バスで小学校に通っています。バスが来るのが早いので、朝6時には起きなければなりません。そしてあちこち回ってから小学校に着くまで45分くらいかかります。学校が終わってから帰ってくるのも同じで、帰ってきた子どもはもうクタクタになっているそうです。これでは近所の友達と家の近くで遊ぶ機会なんかないのではないでしょうか。
ずっとこんな状態でかまわない…などと思っている保護者が大勢いるとは、とても考えられません。

そして学校とは、子育てと教育の中心であると同時に、地域コミュニティ・地域防災の拠点でもあります。
地域から学校がなくなってしまったら、地域全体が衰退することは目に見えています。

本来こんなことは、市長と教育長がさっさと決断して着手するべきことです。
決断をしないから、役人が決められず、またもグズグズと遅れるのです。

 

巨大防潮堤、水田の復旧…「誰が決めたのや?」

大川地区の復興をめざして地元の方々で構成される「大川地区復興協議会」事務局の濱畑幹夫さんを訪ね、お話をお聞きしました。

印象に残っているのは、「誰が決めたのや?」という言葉です。
何をどういう順番で復興させるか、どういう意思決定があったのかわからないうちに、気がつくと話が決まっていてダンプカーが続々とやってくる…そんな状態のようです。

例えば、巨大防潮堤。

Yahoo!みんなの政治 – 【シリーズ復興】「巨大防潮堤」建設見直しは必要か

被災3県で8500億円もの予算がつぎ込まれ、巨大な防潮堤が続々と建設されています。
しかし、本当に住民が求める形で作られているのか、ムダな防潮堤を作ってしまっているのではないか、多くの疑問の声が寄せられているようです。
中には、無人島に防潮堤を作る計画まであったようです。

河北新報ニュース 被災3県、住民に異論/防潮堤、国も「待った」

そして、大川地区の水田をどうするかについて。

濱畑さんのお話では、大川地区長面・尾崎の水田は、所有者としては行政に引き取ってもらいたいという意向の方が多いそうです。
津波で塩をかぶってしまっており、稲作をしても出来がどうなるかわからない。何より高齢化しており、後継者も見つからない現状では、続けていく気力が失われてしまっている。 だから二束三文でもいいから行政に引き取ってもらいたい…。

しかし、そうした水田所有者には何の連絡も相談もなく、長面・尾崎地区の水田は「そのまま田んぼとして復旧させる」という前提で工事が進んでおり、誰が耕すかわからない水田のかさ上げを始めたりしているようです。

復興事業は、地域ごとに大川地区復興協議会のような地元密着の協議会を作り、それらを中心として、地元主体で行うべきです。
一人の首長に、すべての被災者の抱える課題を汲み取ることは不可能なのですから。

 

旧河北町の子どもたちに「インリーダー研修」を何とか残したい

濱畑さんは、しばらく前まで石巻市教育委員会の生涯学習課で働いておられました。
その観点からか、合併前の旧河北町で行われていた「インリーダー研修」を何とか残したいという思いを強く持っていらっしゃいます。

インリーダー研修とは、小学5・6年生を対象に2泊3日で行われる、地域でリーダーシップをとれる子どもたちを育てるための研修です。
子どものころにインリーダー研修を受けた方のお話を聞くと、「あれは本当に人生観が変わった」とのことで、旧河北町の方々の思い入れの強い事業のようです。
そして5・6年生を教えるのは中高生のジュニアリーダーで、彼らにとっても貴重な学習の機会になります。

しかし、昨年はこのインリーダー研修の参加者が20人と少なく、存続が危ぶまれています。
「これがなくなったら、本当に河北(町)の伝統はなくなる」(濱畑さん)

未だに強いアイデンティティを残す旧河北町。
未だに「空白の50分」に踏み込まない大川小学校問題。
未だに再建の決断ができない新大川小学校。

平成の大合併で石巻市と合併したのは、本当に旧河北町のためになったのか…?

私は、そんな風に感じずにはいられません。

 

ギャラリー

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今回は「サポサポプロジェクト」ワークショップが行われるとのことで、入釜谷地区に初めておじゃましました。

場所はここ。Googleマップに載ってない! 航空写真では集落が写ってるのに。
バスは週に2本!

「街に出たときに買いだめするしかないんだけど、買いだめてたら腐らせたりしてなぁ」
笑顔で話すお母さん。いろいろ大変そう。

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この日は、クッキーをきれいにデコレートする企画。
チョコレートなどを練って準備しています。

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できあがり。
きれい!

私はバタバタしてて、作ることも食べることもできませんでした…。残念。

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作り終わったら「お茶っこ」。
手作りのお新香が美味い!

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太極拳教室の前に、追分温泉に行ってひとっ風呂。
温泉に入ったら、生まれて初めて湯あたりになってしまい、フラフラに…。

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それでも何とかやりました^^

今回は、サポサポプロジェクトの皆様にも体験していただきました。
一日の最後の疲れ切っているところにえらい運動をさせてしまい、申しわけありませんでした^^;

ブログ筆者プロフィール

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中妻 じょうた 板橋区議会議員

板橋区議会議員「IT区議」中妻じょうたです。 長年ITプロフェッショナルとして働いてきた経験を生かし、より多くの区民の声を区政に反映する仕組みづくり、そして人の可能性を伸ばす教育・子育て、また障がい者福祉など社会弱者の対策に力を入れていきます。 仙台出身。東日本大震災被災地支援や原発問題には積極的に関わっていきます。 趣味は中国武術、マラソン、ゲーム、読書など。

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