ペースが遅くてすみません🙇
11.28一般質問まとめの第3回です。
前回はこちら。
交通政策は、これからの板橋区の発展に不可欠な役割を果たす区政の重要な柱の1つです。
「誰でも、いつでも、好きな場所に行けるまちづくり」が実現すれば、子育て、教育、ビジネス、高齢者支援や障がい者支援など、あらゆる分野において利便性が向上します。
板橋区は令和2年に「板橋区交通政策基本計画」を策定しており、2040年までの交通政策の方向性を定めていますが、その目標は多岐かつ遠大で、既に4年が経過した今、何が進捗しているのかという懸念がありました。
そのため、交通政策課の設置を求めるとともに、地域公共交通、特にバス運行に関する課題とその解決策についても具体的な提案を行いました。
以下、質問における提案と答弁の要旨です。
交通政策課の設置を!
まず、板橋区交通政策基本計画を着実に実行するため、23区でも設置が進んでいる「交通政策課」を板橋区でも設置するよう求めました。
これに対し、区長からは以下のような答弁がありました。
道路交通網の整備や公共交通の利便性改善に対する区民の期待は高く、交通政策の推進に必要な組織体制のさらなる強化を検討していきたい。
この答弁は比較的前向きと言え、今後の組織改編に期待ができそうです。
自動運転バスの実証実験を!
近年、全国で自動運転バスの実証実験が進められています。私は、板橋区内でも実証実験を行い、運転手不足問題の解決策として活用すべきと提案しました。
区長からは以下のような答弁がありました。
区内での実証実験の可能性を研究してきており、バス事業者と連携しながら引き続き研究を深めたい。
私としては、既に「研究」の段階ではないと捉えています。全国で自動運転バスの実証実験が進んでおり、昨年7月には運転手がいない「レベル4」の自動運転バス運行も都内で開始しました。
“レベル4”自動運転の小型バス 都内初の運行始まる (NHK NEWS WEB)
もっとスピード感のある取り組みを期待したいところです。
ライトバンサイズの車両による狭隘道路地域への公共交通導入を!
中台、大谷口、新河岸三丁目など、バスが入れない狭隘道路地域への公共交通導入も課題です。
私は、普通二種免許で運転できるライトバンサイズの車両により、こうした地域への公共交通導入を提案しました。
区長の答弁は以下の通りです。
今年度、東新町・小茂根地域で住民との意見交換会を実施し、解決に向けた話し合いを行っている。狭い道路でも運行の可能性があるワゴン車や小型車を使用する様々な取組の事例を示しており、引き続き住民との意見交換を行っていきたい。
引き続きの意見交換はもちろん必要ですが、いつ具体的に動き始めるかが重要ですね。
事業者のモチベーションを上げ、コミュニティバスの維持を!
この項の最後に、コミュニティバス「りんりんGO」の運営補助金の在り方について質問しました。現在の補助金体系では、事業者が収益を上げるほど補助金が減少する仕組みが、サービス向上の妨げになる可能性があると指摘しました。
これに対し、区長からは以下のような答弁がありました。
運転手の人件費の増加や燃料費の高騰については、補助金の中で必要経費として取り扱っており、運行事業者の安定的な運行に寄与している。利用者増加を促す施策に事業者と共に取り組んでいきたい。
「公共交通」として、区はバス事業者をしっかりサポートする必要があると思います。
まもなく新年度予算案の発表、そして令和7年第1回定例会が始まりますが、その中でも「誰でも、いつでも、どこにでも行ける」交通政策をめざし、提言を続けていきたいと思います。
皆様からのご意見・ご提案をお待ちしております!