(Toshinori baba – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=19077904による)

昨日のTwitterスペース「金曜はご意見伺い」で、足立区にお住まいの方からご意見をいただきました。

足立区ではコロナにより、鉄道やバスの減便や路線廃止が続いているが、板橋区の状況はどうか、とのご意見。

終了後、小椋修平・足立区議にもご意見をいただき、現状を整理しました。

まず、東京メトロが8/27より、銀座線、丸ノ内線、千代田線、東西線で減便するとのニュース。
特に銀座線は33%の大幅減便です。

板橋区内の鉄道には直接の影響はありませんが、通勤でこれらの東京メトロ路線をお使いになる方も多いかと思います。
どうぞご注意のほどを。

小椋修平・足立区議に、足立区内の電車・バスの状況についてコメントをいただきました。

足立区内を運行しているコミュニティバスはるかぜはコロナに関係なく、利用者が少ない路線の減便が各地で続いており、議会でも超党派で取り上げているテーマで、都営バスは私の町内でもコロナの影響は関係ないのですが一部減便があったのと、バス運転士が100名以上の感染や濃厚接触者で一時的に減便運行されています。

小椋修平 足立区議会議員

都営バスでは、新型コロナの感染拡大により出勤できない運転手さんが増加したため、一部路線で減便を余儀なくされたとのことです。

コロナ 東京都 都営バスの一部路線を減便 4日から8路線 詳しく

板橋区内を走っているバスはすべて国際興業バスですが、国際興業バスでは現在のところ、同様の減便の発表はしていない模様です。

コロナ・高齢化・人口減で岐路に立つ公共交通

板橋区内ではコロナに伴う減便はまだないものの、様々な要因により、公共交通をめぐる環境は厳しさを増していると言えます。

  • リモートワークの普及により、通勤者が減っていく可能性。交通政策ではありませんが、リモートワーク普及によりワイシャツクリーニングの需要減が起こり、クリーニング店が苦境に立たされていると聞きます。
     
  • 高齢化。仕事を引退する方が増えれば、通勤の足として公共交通を利用することは減ります。
    反面、通院や買い物などの近場の移動に自転車や自家用車を使うことが難しくなり、もっときめの細かい公共交通のニーズが高まります。
     
  • 少子化と人口減。既に地方においては人口減に伴う公共交通の廃止が深刻な問題になっていますが、東京においても徐々に同様の問題が増えていくことが考えられます。
     

板橋区でも公共交通の網から漏れていて不便な地域が点在しており、私もコミュニティバス拡充やオンデマンドバス導入などを板橋区議会で提言していますが、現在のところ進展がありません。

拡充どころか、今ある路線や便数がしっかり維持されるかどうかを心配しなければならない状況になっていくかもしれません。

鉄道やバスのような、固定的な路線を定期的に運行する公共交通では、どうしても手の届かないところが出てきてしまいます。
「ドア・ツー・ドア」をどう実現するかを考えていく必要があろうかと思います。

「究極のドア・ツー・ドア」をめざして

現在、障がい者に対しては板橋区は「福祉タクシー券」の配布を行なっていますが、もう少し範囲を拡充し、一定の条件を満たす高齢者などにも使えるようにしたほうがよいかもしれません。

また、「オンデマンドバス」と言うと車両なども大きくなり経費もかかるので、「乗合タクシー」という言い方で再提案してみるのもよいかもしれません。

そして、究極のドア・ツー・ドア。

「シェア自動運転」です。

既に国土交通省は全国の自治体と実証実験に取り組んでおり、成果を出しています。

実証実験の実施状況 – 国土交通省

これこそ理想型。
なんとか実現したいものです。

板橋区は都市部なので実証実験への参加は簡単ではありませんが、何か貢献する方法はあるのではないでしょうか。
私も検討してみたいと思います。

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