今回から、ひとつのテーマを掘り下げて語るロング動画を定期的に公開します。
板橋区の課題。政治の課題。これからの社会。
中妻じょうたならではの視点でお伝えします。
そして、動画解説記事を合わせてアップしていきますので、ぜひお立ち寄りください。
YouTube動画はこちらから!
目次
なぜ私がAIに注力するのか
今回、新たな動画シリーズの皮切りとして、私が最も関心を持っているテーマについてお話しさせていただきました。
それは「AI」です。
そして、この場を借りて、私が立ち上げた「AIポリテック研究室」についてもご紹介させていただきます。
先日8月4日、私は「全国高校生未来会議」に出席してきました。
そこで目にしたのは、AIと社会、そして政治について真剣に議論し、プレゼンテーションを行う優秀な高校生たちの姿でした。
彼らの熱意と洞察力に、私は大いに刺激を受けました。
知的労働の再定義が始まっている
AIを実際に使ってみた方ならお分かりいただけると思いますが、これまで「難しい」と思い込んでいた課題に対して、驚くほど簡単に答えが返ってくる時代になりました。
複雑な数学の問題でさえ、AIは瞬時に解いてしまいます。
これは何を意味するのでしょうか。
私は、これが「知的労働とは何か」という根本的な問いを私たちに突きつけていると考えています。
ペーパーテストで100点を取るような知識偏重型の能力は、もはや意味をなさなくなってきているのです。
代わりに求められるのは、真の創造性です。
新しいアイデアを持ち、今の自分の知識や技術だけではできないことを、AIの力を借りて実現する―
そんな人材が、あらゆる分野で、世界中で誕生してくるでしょう。
政治家の存在意義を問い直す
私は板橋区議会議員として、この変化を他人事として見過ごすことはできません。
なぜなら、議会質問をAIに書かせることすら、技術的には簡単にできてしまう時代だからです。
「AIでも言えるようなことしか言えない議員に、何の価値があるのか」
これは厳しい問いですが、これからのAI時代、すべての政治家が避けることのできない問いだと思います。
自分は何をもって有権者に貢献するのか、と。
政治家の本当の仕事とは何でしょうか。
それは、有権者との関係を築き、有権者の意思を反映させた政治を行うことです。
板橋区民の実情を肌で理解し、その声を議会で代弁する。
この信頼関係こそが、民主主義政治の根幹であり、AIには決して代替できない、人間の政治家にしかできない仕事なのです。
AIポリテック研究室の挑戦
「AIがあれば不要な政治家」にならないためには、逆に、自らが徹底的にAIを活用し、「AIではできないこと」に注力する必要があります。
このような観点から、私はSlackベースの研究空間「AIポリテック研究室」を立ち上げました。
ここで私が取り組みたいのは、以下のような挑戦です。
1. 政治特化型AIの開発
例えば、公職選挙法という複雑な法律について、その適用の可否を判断できるAIや、秘書業務を支援するAIなど、政治活動を効率化するツールの開発を目指します。
2. 教育分野での安全なAI活用
現在、多くのAIサービスには年齢制限があります(ChatGPTは13歳未満使用不可、18歳未満禁止のサービスも多数)。
しかし、適切なフィルタリング機能やログ管理機能を備えた、子どもが安心して使える教育用AIのニーズは確実に存在します。
先日、OpenAIがGPT-ossというオープンソースLLMを発表しました。これを活用すれば、特定分野に特化したカスタマイズAIの開発がより容易になります。
私自身、これを使って子ども向けAIシステムを試作してみました。
(動画の撮影はちょっと前でしたので、事前の状態という発言になってますが)
皆様の参加をお待ちしています!
AIポリテック研究室は、「手を動かして何か作ってみよう」という意欲のある方であれば、どなたでも歓迎いたします。
プロのIT技術者である必要はありません。
むしろ、様々な分野の方々が集まり、それぞれの視点からAIの可能性を探ることに意義があると考えています。
AIの力を借りて業務改善を達成したい方。
新しいアイデアを形にしたい方。
そして何より、AI時代における新しい社会の在り方を一緒に考えたい方。
ぜひ「AIポリテック研究室」にご参加ください!
AI時代だからこそ、人間の人間たる所以が明らかになる
最後に。
私は、AI時代だからこそ、人間の人間たる所以が明らかになる、と考えています。
AIは強力なツールですが、それを使うのは私たち人間です。
徹底的にAIを活用するからこそ、人間にしかできないことが浮き彫りになり、それによって、真に人間のための社会づくりを進めていくことができるようになる―それが私の目指す方向性です。
今回の動画では、こうした私の思いをお話ししています。
ぜひご覧いただき、皆様のご意見もお聞かせください。
共に、AI時代の新しい政治と社会を切り開いていきましょう!