6/8、令和五年第2回定例会本会議の一般質問に登壇しました。
質問項目は以下の通りです。
1 令和5年板橋区議会議員選挙について
2 高島平まちづくりについて
(1)旧高七小跡地整備について
(2)高島平まちづくりのビジョンについて
(3)西高島平駅周辺の整備について
(4)新高島平駅周辺の整備について
(5)西台駅周辺の整備について
3 5類移行後の新型コロナ対策について
4 ひとり親がしっかり働ける支援を!
5 自転車ヘルメット着用補助と講習の実施を!
今回の記事では、4月の板橋区議選で総力を上げて訴えたテーマで、坂本区長に真正面から真剣勝負を挑んだ「高島平まちづくりについて」の中の、「(1)旧高七小跡地整備について」「(2)高島平まちづくりのビジョンについて」を解説します。
公開討論会での坂本区長「URがキャスティングボートを握っている」
4/23投開票の板橋区長選・板橋区議選・先んじ、4/8に板橋区長選挙候補予定者による公開討論会が、板橋フォーラム主催にて開催されました。
この公開討論会の議論の中では、高島平まちづくりが大きな争点のひとつとなりました。
坂本区長は、選挙公報では特に高島平について言及し、この公開討論会でも「点と線と面と時間をつなぐ」といったお話など、情熱を持って語っていたことは評価したいと思います。
しかし、この討論会で受けた「ここ10年、具体的な成果が見えない」という指摘については、私としてもその通りであると言わざるを得ません。
また、この公開討論会で坂本区長は「URがキャスティングボートを握っている」と発言しています。
「URが決定権を持っている」ということでしょう。
高島平団地の賃貸エリアはURの所有であり、URが中心となって再整備を進めていくのは間違いありません。
そうした中で、板橋区とURの話し合いが何でもかんでも明らかにできるわけではないのもその通りでしょう。
しかし、3月の予算総括質問で指摘した通り、まちづくりのビジョンを打ち出し、住民とのコミュニケー ションを進めて、みんなが喜ぶまちづくりを実現する責任は板橋区にあります。
板橋区が「高島平のまちの将来像はこういうものです!」と明確に打ち出さなければ、すべてが決定してから発表が行われ、「思ってたんとちがう!」ということになってももはや覆らない…という「潜水艦型まちづくり」が、またも発生してしまうことになりかねません。
私からは、2年後から始まる旧高七小工事についてURと現在協議している内容を明らかにすること、また旧高七小跡地にできるUR団地の新棟のコンセプトを質問しました。
これに対して坂本区長は、URと現在共同で事業の展開を具体化するプランを検討中であると回答しました。新棟のコンセプトについては現在検討中であるとのことです。
さらに、私自身が予算総括質問で示した「高島平の将来像」イメージイラストについても区長の見解を求めました。このイラストは皆さんから大変好評をいただいており、それをもとに高島平まちづくりを進めていくべきだと考えています。
これを念頭に、このイメージイラストと「高台団地」のコンセプトについて区長に問いました。
坂本区長の答弁は「今年度末には交流核形成まちづくりプランの策定を予定している。地域住民が取組のイメージを理解しやすい内容となるように、表現方法についても工夫をしていきたい」との答弁でした。
続いて、3月の予算総括質問で私は「板橋区長は、高島平まちづくりのプロデューサーとして先頭を走らなければならない」と言いました。
UR任せではいけません。
将来の高島平の姿を自ら示し続ける必要があります。
この点を改めて今回、坂本区長の直接の答弁を求めたところ、「区がビジョンを示し力強くリードする必要があると考える。SDGs志向のまちづくりを推進し、東京で一番住みたくなるまちの実現とするために、今後も区は主導的な役割を果たしていきたいと考えている」との答弁でした。
また、「高島平まちづくり」については、区がビジョンを示し力強くリードする必要があるとの回答をし、高島平駅前のデッキ整備についても具体的な整備を進めていく方針であると述べました。
そして、高島平駅周辺再整備の決め手が「ペデストリアンデッキ(歩行者デッキ)」であることを改めて強調し、ペデストリアンデッキの整備をやるのかどうか、明確な答弁を求めました。
これについては、区長答弁をそのままご紹介します。
高島平駅南側の高島通りを横断する歩行者デッキにつきましては、都市計画道路板橋歩行者道第1号線として昭和55年7月に都市計画決定されておりますが、未整備の状態となっています。現在も駅直結の横断歩道橋は設置がされておりますが、駅とまちの一体性や交流核機能の強化、災害時の避難対応等に向けましては、現況機能の強化が必要だと認識しています。交流核の機能強化に資するデッキの適切な配置や形状について、都市計画変更を視野に入れた検討を進めた上で、都市再生の展開に合わせた具体的な整備につなげていきたいと考えています。
過去に都市計画決定がされているが未整備の状態であること、また交流核機能の強化や防災の観点から、都市計画を変更し具体的な整備につなげていくとの答弁は、評価をします。
ただ、これも具体的な時期が示されていません。
国土交通省、UR、東京都、民間企業、そして住民…。
多数の意見を集約して高島平の未来像を示すのは、簡単ではないことは理解します。
しかし、それをやるのが「プロデューサー」です。
上記のイラストのような、わかりやすいビジョンを示し、みんなが同じ方向を向いてまちづくりに取り組めるよう、プロデューサーはプロジェクトを先導しなければなりません。
高島平まちづくりは、あと2年が勝負。
引き続き、板橋区議会で高島平の未来を徹底的に論じていきます。