皆様、衆院選において多大なるご支援・ご協力を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。

選挙が終わっても政治家は忙しい日々が続きます。
今日は農業委員会の生産緑地調査があり、区内各地の畑を見て回ったのち、農業委員会総会で割とシビアな議論。

ぶっちゃけもう寝たいのですが、記憶が薄れないうちに、選挙の振り返りを書いておきたいと思います。

熱狂なき勝利

周知の通り、東京11区(板橋区)では劇的な結果となりました。
1996年の小選挙区制開始以来、28年間ただの一度も負けることなく小選挙区勝利を続け、相手に比例復活すら許したことがなかった下村博文氏が、あくつ幸彦さんにゼロ打ち(20時で当確が出ること)で敗北し、無所属候補のため比例復活できず、バッジを外すこととなりました。

立憲いたばしとしては確かに、悲願達成!ではあるのですが、終了後他の区議と話し合い、見解が一致したのは「2009年の民主党政権誕生時とは全然ちがう」ということでした。

選挙期間中、罵倒・雑言のようなものはほとんど聞かれず、温かい応援をたくさんいただきました。
が、あの2009年の民主党ブームの時のような「熱狂」は皆無でした。

この写真は選挙戦最終日、あくつ幸彦さんの最終街頭演説の模様です。
野田佳彦代表は選挙戦最後の演説場所に、ここ東京11区を選びました。

板橋区立文化会館前がこんな人だかりになるなど、前代未聞です。
しかし、やはり熱狂は感じませんでした。
お集まりいただいた皆様は、強い関心を持って、しかしあくまでも静かに、野田代表とあくつさんの訴えを聞いていました。

この状態は、言うなれば「静かな凝視」とでも言いましょうか。
今回の衆議院総選挙を全体として見れば、この有権者の「静かな凝視」の結果であるという所感を、私としては持っています。

現在、永田町の水面下では、猛烈な駆け引きが行われていることでしょう。
今後の日本政治はどうなっていくのか。
まだ、誰も答えを知りません。

ただ、私の勘ですが、

「有権者をナメた政治家から脱落していく」

ような気がしています。

「政治家は、有権者に対して畏れを持つべきだ」

この名言を発したのは、他ならぬ石破茂さんです。

石破さんは内閣総理大臣になった途端、この自分自身の言葉を忘れました。
その結果、目も当てられぬ惨状となりました。

有権者の「静かな凝視」の前には、表面的な取り繕いは通用しません。
パフォーマンスは一時的な人気を得られるかもしれませんが、遠からず無惨な姿を露呈することになるでしょう。

立憲民主党の各議員は、今のところ、「有権者に対する畏れ」を失っていないと思います。
ただ、この現在のギリギリの状況の中、自らのあるべき姿を保ち続けることができるかどうか。

末席にいる私には、国政の、しかも政府の形をめぐる水面下の動きなど、どうすることもできません。
祈るような気持ちで見ています。
どうか踏み外してくれるな。
選挙中に顔を合わせた有権者の眼差し、握った手の温かさを忘れてくれるな。
そんな気持ちで、私も「静かに凝視」しているところです。

党全体で統一的なネット戦略・動画戦略を

最後に、打って変わって実務的な話を。

選挙戦におけるネット戦略、特に動画戦略は、今や不可欠のものとなりました。
今や60代・70代でもスマホを持ち、YouTubeを見る時代です。
今回の総選挙では、動画対策をうまくやった政党が伸び、うまくなかった政党が減らした。
個人的見解ですが、私はそんなふうに思っています。

特に立憲民主党は、都知事選の「石丸ショック」でこのことを痛感し、相当に動画対策を行ないました。
しかしそれでもまだ、動画対策が各陣営に任せきりになっており、動画の質・量に大きなばらつきがあります。
党主導で全体的な動画戦略を策定し、各陣営に展開すれば、もっと接戦区を取ることができたのではないか。

今後、党全体でご検討いただければ幸いです。

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