5.28「へこたれへん区政報告会」報告第4回です。

「板橋区政から国政へのバトン」3つ目として「未来をめざす国際関係」というお話をしました。

5.28 マレーシア総理大臣、イスマイル・サブリ・ヤーコブ氏来板

去る5/28、マレーシアのイスマイル・サブリ・ヤーコブ総理大臣が、訪日日程の第一として板橋区役所を来訪し、お話をいただきました。

総理大臣ですよ?

板橋区にとっては大変栄誉なことですが、なぜ一国の総理大臣が、いち自治体である板橋区を真っ先に訪問してくださったのでしょうか。

板橋区とマレーシアは「熱帯植物」を通じた長年の交流があります。

ペナン州のペナン植物園と、ご当地・板橋区高島平の「熱帯環境植物館」の間で交流を続けており、熱帯植物の提供などを受けています。

また最近では、「区立中学校の中学生に生きた英語を学ぶ機会を」という私の提言が実現し、中学生の語学交流派遣をマレーシアに対して行っています。

こうした長年の信頼関係が実を結び、総理大臣が真っ先に訪れる訪問先として選ばれたのだと思います。

板橋区にもウクライナ避難民

板橋区にも、区内在住ウクライナ人を頼って、その家族・親族にあたるウクライナ避難民の方々が避難してきています。

私自身もウクライナ避難民のご案内をしました。

板橋区の対応は大変迅速で手厚く、私としても感謝しております。
これについては、また別記事で詳しく書きたいと思います。

戦争が長引けば、さらなる避難民がやってくるであろうと思います。
ウクライナに限らず、困った方がいるときには手を差し伸べ、ほっと一息つける板橋区にしたいものです。

「国際交流のいたばし」をめざして

現在板橋区には、2万5,000人以上の外国人が住んでいます。

一番多いのは中国人ですが、近年ではベトナム人、ネパール人が急増しています。

日本、あるいは板橋区に来る理由は様々ですが、大きな理由として「安全」であるということが挙げられます。

日本の治安の良さは世界一であると私は思います。
これは大きなアドバンテージで、特に政情不安のある国の国民にとってはとてもありがたいものです。

場合によっては日本人は排外的であることもありますが、板橋区民は宿場町の住人ということもあってか、基本的に外国人に親切だと思います。
またマレーシアのみならず、カナダ・バーリントン、イタリア・ボローニャ、中国・北京市石景山区、モンゴルといった世界各地と草の根の交流をずっと続けていることも重要です。

この強みを活かしていくことで、「国際交流のいたばし」としてより広く知られるようになれば、板橋区というまちの魅力と可能性を大きく広げることになるのではないでしょうか。

私も、国際交流の分野での貢献をさらに推し進めていきたいと思っています。

で、国は何をやっているのか?

板橋区のみならず多くの自治体が草の根の国際交流で成果を上げていますが、反面、国はいったい何をやっているのか、という思いが非常に強くあります。

外国人技能実習生問題。
実態としては何の技能も学べない「安くこき使える単純労働者」であるケースが非常に多く、深刻な人権問題に陥っているケースも多々あり、日本の国際的評価を落としています。

入管制度問題。
スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが入管のひどい対応で死亡した事案。
どうしてこんなことがまかり通っているのか。
よくこれでインバウンドだのなんだのと言えたものだと、怒りを感じるところです。

難民問題。
日本の難民認定率は非常に低く、これも日本の国際的評価を落とす要因となっています。
ウクライナ人は「避難民」という扱いで迅速な受け入れを行っていますが、同様の状況にあるその他の国民、シリア、ミャンマー、アフガニスタン、ロヒンギャなどの「避難民」に対し、同様の対応が行われているわけではありません。

自治体としてはご縁があった方をお助けする以外にないのですが、国としては、もう少し世界に恥じない懐の深さを見せてほしいものです。

概して、現在の日本の外交には「謎の上から目線」を感じます。

そういうことで、日本は信頼される国になれるでしょうか。

息が長く、幅が広く、懐が深い信頼関係があってこそ、安全保障にも資するというものではないでしょうか。

来たる参議院議員選挙では、日本が国際関係の中で果たすべき役割についても問われていかなければならないと、私は思います。

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