さる6/25(高島五小)、6/27(高島平区民館)に「高島平地域まちづくり説明会」が開催されました。
本来でしたら実際に出席しているところですが、参院選期間中につき出席がかないませんでしたので、当日どのような説明があったのか、どのようなご意見があったのかを担当課からヒアリングしました。
当日の資料は、こちらです。
2月に策定された「高島平地域都市再生実施計画」から大きく変わったのかというと、さほど大きな変化はありません。
今回の説明会では、初めてURの担当者が同席しての共同開催となっています。
それに伴い、URからは「居住の安定について」という点について特に説明があったということです。
具体的には、相談窓口の設置を設置するなどして、団地建て替えに伴う移転先などの相談に対応し、居住の安定を確保する旨が説明されたとのことです。
板橋区からは、再整備期間中も公共施設や行政サービスの空白期間が生じないようにすること、また高島平まつりや高島平ハーフマラソンなどの地域イベントが継続実施できるよう配慮することなどの説明があった模様です。
また、この7月から再整備地区の測量調査・ボーリング調査を行なっていく旨も説明されました。
次回の説明会は、11月頃に予定しているとのことです。
今後考えていかなければならない論点
実際の建て替え着手はいつになるか? どの棟から建て替えになるか?
やはり住民の皆様にとっての一番の心配は、建て替えがいつから始まるのか、引っ越さなければならないとしたらいつなのか、という点でしょう。
現在のところ、実際の工事着工がいつなのかは決まっていません。
ただ、高島平地域都市再生実施計画に示された計画期間の線表によりますと、
令和7年度(2025年度)が「計画部分」の終わりになっており、ここをめどに工事着工に進むことが考えられます。
ただ、現在のところ明確な時期も決まっていませんし、どの棟から建て替え着手、つまり取り壊しになるかも決まっていませんし、旧高七小周辺の敷地のうちどれくらいを使うのかもまだ確定していません。
確かな情報が入り次第、またお伝えしていきます。
工事期間中、周辺の公共施設はどうなるか?
団地建て替えの種地とされている「旧高島七小」の周辺には
・高島平地域センター(高島平区民館、CAPS高島平)
・高島平図書館
・高島平健康福祉センター
といった、地域にとって重要な施設があります。
これらの施設は、工事期間中どうなるのか。
というより、団地建て替えの「種地」にこれらも含まれるのかどうか。
地域にとっては重要なポイントですが、これも確定していません。
これらの公共施設を、現在の立地にキープしておくのがよいのかどうかも論点になってきます。
団地建て替えに伴い、もっと駅前のほうにこれら公共施設を移転できるのであれば、それも悪くない話ではあります。
ただその際には、例えば高島平区民館ホールをもっと音響設備を向上させてコンサートなどに耐えられるようにしてほしい、とか、板橋区立図書館で最も多い貸出冊数を誇る高島平図書館をグレードダウンしてほしくない、といった住民要望に、どう応えていくかも重要になってきます。
建て替え後の団地は、現在のような形状・間取りか?
高島平団地はおよそ半世紀前に建てられましたので、現在の一般的な集合住宅の設計思想と合っていないところがあります。
よく言われるのは「間取りが古い」という点。
現在のファミリー世帯が快適に住める間取りにしてほしい、という要望もいただいています。
また、全体的な各住戸の配置も、再検討が必要かもしれません。
今の高島平団地の、各住戸を横に並べた、延々とドアが見渡す限り並んでいる…という情景は、ややもすると殺風景ではないかという感想も寄せられています。
こうした点を考慮すると、各棟の形状自体も考え直す必要もあるかもしれません。
引っ越しは間違いなくできるのか? 引っ越し費用は? 引っ越し後の家賃は上がるのか?
引っ越しのご相談については、今後URが相談窓口を作って対応するとのことです。
引っ越し先については、「新しく建設するUR賃貸住宅」「高島平団地内の、建て替えを実施しない範囲の既存UR賃貸住宅」「高島平団地以外のUR賃貸住宅」については、URが確保・斡旋をするとのことです。
また、原則として引っ越し業者の手配・費用負担はURが行うとのことです。
そして移転先の家賃が現在お住まいの住宅の家賃を上回る場合、一定の条件下で家賃減額措置を行うとのことです。
予想としては、おそらく「旧高七小種地に新しく建てられるUR住宅」は、新しい分だけ家賃が高くなることが考えられます。
そこも加味して、既存の高島平団地の空室に入るのとどちらがよいか、あるいはその他がよいか、ご検討いただくことになっていくのではないかと思います。
いずれにせよ、高島平団地再生はまだまだこれからですので、継続的に住民のご意見をお寄せいただき、できる限り住民の要望を汲み入れていくことが重要になってきます。
私も「地域の身近な相談窓口」として、引き続き皆様のご意見を承ります。
こちらのフォームでもよいですし、電話(050-3503-3999)でも結構ですので、なんでもお気軽にご意見お寄せください!