本日は補正予算審査のため、企画総務委員会が開催されました。

電気代高騰に伴う区施設の光熱費増額や、志村小・志村四中および上板橋一中の「ZEB化」予算など、重要な内容の補正予算案となっており、すべての出席委員が時間をかけて質疑をする、白熱した委員会となりました。

私も様々な観点から質問しましたが、特に、新型コロナオミクロン株対応ワクチン接種予算について、これは直ちに広くお知らせしないといけないと思い、深夜に記事を執筆している次第です。

「私どもも納得していません」

第7波で猛威を振るったオミクロン株。

オミクロン株に対しては、従来型の新型コロナワクチンは感染防止に寄与することができたとは言えず、東京都では最大で1日3万人を超える感染者数を出しました。

このため、オミクロン株対応ワクチンの開発が待たれていましたが、この度新たに認可されたオミクロン株対応ワクチンの準備ができ、そのための補正予算が今回計上されました。

ただ、「接種対象者」が私の心中でひっかかりました。

「従来の新型コロナワクチンを2回以上接種している全区民」。

いうまでもなく、従来型ワクチンとオミクロン株対応ワクチンは「別のワクチン」です。

別物のワクチンを2回打たなければ、このワクチンは接種できません…ということです。

こういう接種の仕方が必要であると言える疫学的・薬学的な根拠はどのようなものか?
と質問したところ、保健所長の答弁は

「国がそのような接種を指示しているため、このようにしています」

といったものでした。

えっ?
あまりにそっけない答弁に、一瞬唖然としました。

極端な言い方をすれば、「インフルエンザワクチンを2回打たなければ、肺炎球菌ワクチンが打てません」と言っているようなものです。
どうしてそうなるのか、住民に説明できなければ話になりません。

保健所として住民にどのように説明するつもりか、と質問したところ、

「私どもも納得していません」

との答弁。

思わず「大丈夫なんですか!?」と声を大にしてしまいました。

新型コロナワクチン接種事業は、国が100%の予算を持つ、国の事業です。
自治体としては国の言う通りにやるしかないという事情はわかりますが、住民の衛生保健を担う保健所が、自分達が納得していないやり方をスルーして、住民への接種を進めていいんでしょうか?

別の委員から「従来型ワクチンを2回打たなければならないのであれば、従来型ワクチンの在庫は十分あるのか?」といった質問もありました。

この質問に対し、保健所長は

「従来型ワクチンの在庫はもうあまりありません。新たに入ってくる予定もありません」

と答弁。

それじゃあ、ワクチン接種回数が0〜1回の方がオミクロン株対応ワクチンを打ちたいと思ったとき、既に従来型ワクチンの在庫が切れてしまった…という事態になったら、どうするのでしょうか?

それ自体は感染防止の役に立たない従来型ワクチンを生産しなければならない?
そんな非効率な。

まさか、従来型の在庫がなくなってから「いきなりオミクロン株対応型を打ってもいいです」なんて言い出したりしないでしょうね?

私は決して反ワクチンのような思想を持っているわけではないのですが、新型コロナワクチンについてはあまりに弥縫策が多く、私は心配になってきています。

保健所には、しっかり住民に説明できるよう、情報収集と情報発信に努めることを求めました。

また本件について、各級議員に意見を具申したいと思います。

関連記事

  • 最新記事
TOP